2015年度8・19俳句記念日応募一覧
1柿の実の重さに耐える小枝かな
2三日月のオブジェで遊ぶ女達
3恋一つ観月(三月)に経た秋終わらせる(はやっ)
4彼岸花愛しき人に伝えてよ
5ラ・フランス香り爽やか秋の味
6ラ・フランスいつの間にやら季節かな
7ラフランス 秋風さそい 香り立つ
8枯れ枝に寒鴉(かんあ)ひと声たそがれて
9きらきらと小春日まとう朝の凪
10神無月懐かしの日々能戸の旅
11しとしととひと雨ごとに秋惜しむ
12垣根には山茶花の咲く路地散歩
13秋の朝音羽の滝を一口と
14芥子ゆるる北斎の美が響くなり
15根詰めて夜長に針のチロリアン
16唯ぞ書く動物達の日常画
17小春日にネコが探すは昼寝場所
18車窓から小春陽をあび感謝わく
19通学路友待つ母子に散る黄葉
20さざ波が水面眩しく小春日和
21寒鴉避けて小走り通勤時
22小春日の波光る真鶴岬
23小春日和黄色ふみふみおうちごはん
24白鳥の水の下ではバタ足で
25ルーマニアクリスマスバージョンサラミ・デ・ビスケ
26聖夜ゆく年に思いをはせて
27北山に大の字灯して霊迎える
28門前の落葉で描くカンバス
29駅降りておでん屋台に捉まれり
30給与前大きな鍋でおでん炊く
31清澄園草木時雨れる芭蕉の忌
32初昔目標立て明確に
33初句会お店の場所間違える
34葱と寿司彩り見る日本の美
35初句会対面しててあがってる
36初句会五句作ること苦戦する
37糠床に大根漬けて君を待つ
38食べたこと なくてごめんね 恵方巻き
39鍵忘れ まさか自分が 鬼は外
40豆まきの スマホ相手に 手をかざす
41節分に、決意固めて、再出発
42豆食えば まめまめしく 今年こそ
43目覚めれば 新たな春が やってくる
44豆なげて 月と重なる こがねいろ(黄金色)
45節分に 見る自分TV 父偲ぶ
46節分に 見る満月の 明るさよ
47もちづきと 立春かさね こうこうと
48節分にもう食べられない豆の数
49メディカツで 繋がる仲間に 福は内
50ああ俳句 窓から雪見て ため息白し
51本命と義理を分けないバレンタインデー
52梅林もいまではもはやタブレット
53実家にて固いつぼみが春浅し
54毎朝の通る庭先梅開く
55菜の花の命いただく朝ごはん
56花束のつぼみが多く春の雪
57うぐいすが競い鳴きする奈良の里
58南禅寺 湯豆腐たべて あったかい
59おばんざい春ひるさがり錦で買う
60猫の恋 叶つたようで夜静か
61俳句会娘がいいね心春
62はいくとはリズムにのって季語ついか
63うぐいすのまださむいよとホーケキョ 62
64紅梅から春を呼ぶ声ホーホケキョ
65鶯とあなたを待ってほほ染める
66春の風思い出ときえ君いずこ
67春の梅お琴の調べ麗しい
68村の家たらの芽摘みて天ぷらに
69花よりも数多の人の隅田川
70広野行く一本道や天の川
71傷深し天変地異の夏の果て
72数多なる古墳の郷や秋の声
73エンジンの掛からぬ朝や浮き寝鳥
74草千里 赤牛ちらり早春譜
75朝鴉 鳴きて起される春の朝
76春雨は一降りごとに暖かく
77床の間の椿一輪客を待つ
78春の海沖の漁り火ゆらゆらと
79風見鶏南をむいて風走る
80小春日尾羽もひたひた黄セキレイ
81春うららダムに糸投げバス狙う
82春競馬友出会い語り合う
83きき酒や蛇の目の湯呑み良い香り
84伊吹越え雁がね北へ雪解けに
85春の小川今は暗渠神田川
86町地蔵供へてる花色色と
87遅咲きの花こそさらに咲き誇る
88夜桜にメイクボックス二人ずれ
89春の奈良煎餅なくば鹿のとう
90桜道大虎子虎花見酒
91春風に心も揺れて君を待つ
92チアガールスタンドの花甲子園
93春の小川 岸の草花色付きて
94道祖神そっと置かれし春の花
95タケノコわ山城物が出るを待つ
96旬の物多くて困る若い嫁
97幕の内 桜三月大役か
98今日一日 何でもありかエイプリル
99タケノコわ山城物が出るを待つ
100四月馬鹿日差しをあびのんびりと
101春穂高雪解け水わ山葵田に
102山桜眺めて入る露天風呂
月赤く夜桜淡く風走る
103月赤く夜桜淡く風走る 103月赤く夜桜淡く風走る103月赤く夜桜淡く風走る
104昼の陽が夜を追い越す彼岸過ぎ
105桜咲く今日の幸せ満面に
106香に惹かれ足とめたらば沈丁花
107淡雪にはらはらはらはら降りて消え
108まるい陽に木々の芽ほころび水温む
109ランドセル孫の背中でピカピッカ
110鴉季語害鳥道路ゴミだらけ
111桜散り車庭先妻箒
112春の雪桜紅色松白く
113菜種梅雨路地物高値妻ぼやく
114鴉なく ゴミ出しの日 知っている
115菜種梅雨野菜高くて妻文句
116春の雪庭先しろくやがて泥
117そして今めくるページは若葉なり
118孫抱きて眸眩しき若葉かな
119あんみつとアイスはあうよ食べてみて
120松蝉の波打つ声の降りやまず
121松蝉の一斉に鳴く防風林
122口開けて棒立ちしてる鯉幟
123幼子の夢乗せ泳ぐ鯉幟
124鋤打てばさつと筍飛び出せり
125隣家越え伸びて掘られる孟宗竹
126菖蒲湯の香のこもれ雨の降る
127朝日受け香り放てる草若葉
128晴れた日続く絵日記夏の空
129雨上がり木々の影より夏の空
130筍の母の作りしお焦げ飯
131目に優し朝日を透かす庭若葉
132若葉吹く風やわらかにやわらかに
133陽に映ゆる若葉に齢忘れをり
134露天風呂湯気と揉み合う若葉風
135木もれ陽に透き通るほどの若葉かな
136竹の子が土の香高く背を延ばす
137顔を出す竹の子に笑顔で挨拶
138若葉満ち思わず深く深呼吸
139若葉萌え遠くの山も彩やかに
140うたたねや新緑跳て目を覚ます
141筍を掘って比べる父子かな
142マッカートニー劣らぬビート若葉燃ゆ
143ビートルズ若き日の恋春惜しむ
144ニョキニョキと筍のびて孫を越す
145筍や伸びる力の柔かき
146雨粒をはじく勢い若葉かな
147濡れそぼる色にはならず若葉雨
148葉脈を描きたくなる若葉かな
149陽光のステンドグラス若葉かな
150母の日や二日遅らすプレゼント
151隠せないなまりはあるがサングラス
152新緑のトンネル潜り湖へ
153梅雨空にパッと花咲く子供傘
154夕立があったと知らせる雨香り
155ベンチ裏ひっそり隠れるカタツムリ
156梅砂糖酒と並んだ買い物カゴ
157紫陽花の変わりゆく色乙女かな
158長靴と傘がにこにこわらってる
159空みあげ同じ月見て何思う
160子の破る不安と期待春障子
161寂しさを埋めて五色の紙風船
162天高し齢(よわい)50の入社式
163さぼてんの花がさいたよ梅雨の朝
164無駄もない茄子の花には実がなるよ
165散歩道朝霧空に雲雀鳴く
166梅雨の空飛行機雲が見えないよ
167言葉とは愛を伝える道具なり
1681年は 365日也
169八月の 花火は夏の 風物詩
170雨上がり梅雨は続くよ俳句だよ
171雨上がり冷酒に写る山紫陽花
172帰宅して力尽きたら スイカ抱く
173炎昼にマンゴー香る三茶かな
174三茶にてアイスにつけるビスコッティー
175マンゴーをそいでむしゃぶる手にしずく
176君パイン僕もパインのメガネ跡
177ワイン持つ夏手袋のアラブ人
178ビスコッティー夜にはウイスキーとはしゃぐ友
179暑気払いビールと一緒に涼を飲む
180雨上がり昔と同じ夏の虹
181カキ氷 蜜で書いたよ 彼の顔
182万緑の小道を通れば別世界
183山路で目に広がるは万緑の山
184山小屋で眼科に見下ろす極暑の灯
185リンと鳴る極暑の夜に救われる
186極暑日にただ案ずるは母の事
187酷暑の日野菜冷やして凌ぎけり
188アスファルト車輪に描く酷暑跡
189万緑や流れる川の水青し
190万緑を削り取りたる茶を啜る
191鳥一羽静けき空に台風過
192夕立の雨具持たざる家路かな
193夕立に濡れて風干すバイク行く
194夕立の世俗の憂さを流しけり
195北陸へ焼鯖鮓の旅路かな
196棒鮓を頬張る皺の母をりき
197故郷にて友と語らい明け易し
187酷暑の日野菜冷やして凌ぎけり
188アスファルト車輪に描く酷暑跡
189万緑や流れる川の水青し
190万緑を削り取りたる茶を啜る
191鳥一羽静けき空に台風過
192夕立の雨具持たざる家路かな
193夕立に濡れて風干すバイク行く
194夕立の世俗の憂さを流しけり
195北陸へ焼鯖鮓の旅路かな
196棒鮓を頬張る皺の母をりき
187酷暑の日野菜冷やして凌ぎけり
188アスファルト車輪に描く酷暑跡
189万緑や流れる川の水青し
190万緑を削り取りたる茶を啜る
191鳥一羽静けき空に台風過
192夕立の雨具持たざる家路かな
193夕立に濡れて風干すバイク行く
194夕立の世俗の憂さを流しけり
195北陸へ焼鯖鮓の旅路かな
196棒鮓を頬張る皺の母をりき
198合羽着る肌身の蒸るる極暑あり
199万緑の大カルデラや阿蘇五岳
200長旅の雨のち晴れの極暑かな
201曲がっても曲がっても万緑と空
202高原を駆け下り来し街極暑
203うららかな孫の制服光る朝
204小さき手握って走る白雨かな
205傘一つ鮨屋くぐれば肩二つ
206やぶれ傘まことに破れ雨降りぬ
207花びらの脈透かす風酔芙蓉
208大雨の太き水の輪夏深し
209バイバイと孫が手をふり夏は行く
210涼風に優しく押され手術の日
211アーチになり子供を迎える野ばらかな
212ビートルズ若き日の恋春惜む
213うたたねや新緑跳ねて目を覚まし
214咲く音を探がす早起き蓮の花
215黄のカンナその情熱を裏返す
216夏草のその勢いがあればなあー
217木登りの五才の夏の傷疼く
218早朝の都会の死角浮いてこい
219ユトリロの灰色の街終戦忌
215黄のカンナその情熱を裏返す
216夏草のその勢いがあればなあー
217木登りの五才の夏の傷疼く
218早朝の都会の死角浮いてこい
219ユトリロの灰色の街終戦忌
220台風の進路に旅の定まらず
221曼珠沙華黒蝶の来て寄り添えば
222風そよぐ草原燃やす曼珠沙華
223土用凪釣り糸たれて日の暮れる
224風死せり暑さを悔む交差点
220台風の進路に旅の定まらず
221曼珠沙華黒蝶の来て寄り添えば
222風そよぐ草原燃やす曼珠沙華
223土用凪釣り糸たれて日の暮れる
224風死せり暑さを悔む交差点
225去りてなほ胸中に舞ふ黒揚羽
226夏山の奥に還らぬ木霊かな
227過ぎたるは元に戻れぬ昼寝覚
228指切りの指にからまる夜の霧
229蜉蝣の命育くむ隠の沼
230田鰻のでれんとひかり今朝の秋
231戦なき美しき大和や星流る
232白桃に一日の疲れ解きにけり
233カレンダーのあっかんべーする猛暑
234一度目は二度目の序章遠花火
235草むしり花時計止め梅雨晴れ間
236鉢植えの苺萎えたる残暑かな
237鉢植えの苺まで萎え夏惜しむ
238秋暑し湘南の海に風そよぐ
239蜩や良い子居るかなカナカナカナ
240せせらぎの音に混じるはカナカナか
241噴水のリズム変わり水芸と
242噴水のライトアップに夜の虹
243花氷閉じ込められて花哀れ
244冷たさを美しく見て花氷
245ラブミーテンダーにラブユーてふ薔薇の花
246青青と稲が育つよ霧の朝
247セーヌ川爽やかな風も今は思い出( 昔 )
248ゼブラゾーンに迷へる羊夏の果
249赤い靴覆きたくなりぬ涼新た
250老人と老人の猫星月夜
251盆の月これから住まふ空に浮く
252秋立てり空一枚の太平洋
253夏休み私服姿の君と海
254花火音ぱっと華やぐ君の顔
255札よりも君を目で追うかるた取り
256日めくりや厚さ重さを噛み締めて
257タマが伸び釣られ私も小春日や
258小春日やタマに取られし膝枕
259すり抜けたバットの先に風光る
260立ちこぎで諸手を挙げて夏来たる
261下心隠しきれないサングラス
262亡き母のレシピに柚子味噌少し足し
263浮き游ぎ宇宙(そら)へ届くや鰯雲
264期待せず尽くすが人事天高し
265秋深しショパンをかけて書を取りて
266虫の音をBGMに本の虫
267十月を真一文字にスカイツリー
268位置につき親も身構え運動会
269うらぶれど我も風情と枯れ木立つ
270花火舞い初孫魅入る君の朝
271カラス鳴く蝉の合唱他人事
272綿の花乳をおさえし掌のえくぼ
273茗荷の子頭を出してかくれんぼ
274夏日陰ゆらゆら笑う木漏れ日よ
275故郷に戻りし夏の母の陰(母の命日が、近いので)
276大心大地に実る稲穂かな(きれいな心が、沢山集まればと思いまして)
277京かほる川面に涼し夏座敷
278ひぐらしに街の夕べも清く冴え
279雷鳴が轟くあとの重ね虹
280黒雲に走る閃光穂にみのり
281メラトニンたくさんだして若返り
282湯湿りの髪もったりと秋暑し