2024年度俳句記念日ご応募作品

 

2023年度俳句応募〆切以後、2024年度俳句の募集がもう始まっています。
奮ってご応募ください!

 

 

2024年度8・19俳句記念日への俳句のご応募はこちら
https://ae-ne.com/c/haiku/entry/e/vC4dMHiNtdyXWSCQ/

 

<2024年度ご応募作品一覧>

 

1文月の草畦道に束となり

2着信に耳塞ぎたる蝉時雨

3皆同じ猛暑の中の独り言

4夏バテの信号滲むセールスマン

5外回り梯子梯子の夏茶店

6悠久のロマン渦巻く夏銀河

7甲子園売子の首に冷タオル

8盆帰り同窓会の玉手箱

9夏だからビキニを着るためデトックス

10今年こそ二の腕出そうデトックス

11背中のハミ肉知っていたのに知らんぷり

12白百合が孫の花火に浮き上がり

13コロナ明け旅に出ようか銀河まで       

14銀河群五つ輝くペガサス座          

15星砂を散りばめたよな銀河空         

16銀河見て星も会議と思う夜          

17スマホ抱き裸足でベランダ恋銀河       

18SLが煙を吐いたか銀河雲            

19よるべなく銀河の車中ひとり逝く      

20鄙宿(ひなやど)の空は広々銀河濃し    

21急ぎ足見上げた銀河立ち止まる       

22東京の灯りと銀河競い合う         

23細うなじ銀河の下で上着貸す        

24曇天や何処(いずこ)に流る天の川 

25アフリカで甘藷にて継ぐ命の輪

26膝小僧泥んこになり甘藷掘り

27焼き芋を食らいつつ読む古新聞

28 おつかいの後の楽しみ蜜焼き芋

29懐にカイロ代わりの焼き芋を

30ほくほくと白湯気あげる焼き芋屋

31すかしっぺ仕方ないのよ甘薯のせい

32函館は坂多きとこ冬ざるる

33小春とは名のみか汗のひかぬ日々

34小春空あれは羊か綿菓子か

35張り切って掃除洗濯小春空

36北風をうっちゃり軍配小春日に

37オムライスケチャップで名前書く小春

38旧友と銀座でランチ小春凪

39小春日は脱げる厚着で出かけよう

40コスモスが揺れて川面の波光る

41小春日や信号に鳥共に鳴く

42小春日に見送る笑顔運動会

43待ち人の来ぬ時間も紅葉狩り

44昼休み外で味わう小春ひなた

45白鷺の孤影墨絵のごとくあり

46群れ離れ矢鴨も我も独りぼっち

47白鳥も驚く熱唱古希ユーミン

48 駆け足で浮かぶ水鳥横目にし

49池ぽちゃで避けて羽ばたく浮寝鳥

50鴨夫婦波紋二すじ並び交(か)う

51七種や祖母と摘みし日畝(うね)や土手    

52七種を誦(そら)んじる子の自慢顔     

53七種の粥を差し出すひとに惚れ       

54まだ死ねぬ七種粥をひとすすり       

55七日粥ポチっとすればすぐ届き     

56大晦日アイドル男子影薄く         

57仕事終え並ぶ七草母懐かしき        

58七草粥食べず作らず五十路過ぐ       

59更地なる実家の跡や梅真白         

60ダイエット梅の香で食む(はむ)煮大根   

61キャンパスの白梅の蕾まだ固し       

62山歩き案内人は梅が香に          

63梅が香や紅映える空の青         

64梅香る二重跳び五回あらできた       

65梅が香をたどりて歩く古鎌倉        

66梅が香が揺れるたもとに滑り込む     

67退社して名刺を捨てる梅真白        

68梅が香にむせぶお祭り笑の神          

69葛湯吹く母におねだり三温糖           

70新嘗拝塩米酒とあめつちに 

71紅淡く(べにあわく)桃花(とうか)ゆれるは巣立つ(すだつ)朝

72何着よう桃の花色探してる        

73災いを避けよと願う桃の花        

74ぽかぽかと散歩日和や桃の花       

75控えめな新妻のごと桃の花        

76折り紙の雛がたくさん眠る箱       

77車窓より富士の裾野の桃の花       

78まとめ髪卒業袴に桃の花 

79桜餅喰う塩葉の茎歯茎へ

80死を招く蜂の一刺し油断すな

81密を吸ふはたらき蜂の尻まろし

82夜の更けて蜂の巣除く業者かな

83蜂の毒おのがいばりで中和せむ

84巣の出入り頻りなりけり蜂四月

85蜜蜂も三労四休寒戻る

86蜜蜂や足先は黄と橙の花粉かな

87梅の香はあるようで無き季節病

88北向きの塀沿いに遅く梅の花

89三春には梅もひっそり役を待つ

90孫の手で蜂を追い出す夫の居て

91産月の娘に蜜蜂の二三匹

92バス停に吾独り待つ余寒かな

93麻酔より覚めて窓辺に山笑う

94蜜蜂や子のさす指に止まりおり

95蜂来たり潜るしょっぱき露天風呂

96剣抜かず老ゆる蜜蜂我も又

97咲き競ふ雛の口々山笑ふ

98蜂の巣や煮えくり返る腑の如く

99浮かぶ蜂じりり近づくハイヌーン

100ポットよりコーヒーを汲む梅見かな

101夫ときし梅園の空仰ぎゆく

102梅林や夫と分けあふ梅ソフト

103花の雨廻るレストラン閉店と

104満開の桜の下の運動会

105戸袋に吸い込まれゆく蜂の群

106蜜蜂の仕事疲れて戻る箱

107日一日色を重ねて山笑う

108石仏の肩まで埋めて山笑う

109茶処に湯気立ち込めて梅日和

110来世もと言う君染める桜かな

111陽だまりや菜の花震え蜂飛べる

112春の海会えること無き人想う

113黄砂舞う街を見下ろす生駒かな

114知らぬ街尋ねる家に梅白し

115蜜蜂や琥珀のひかりまき散らす

116山笑ふスタンプだけのLINEかな

117蜂蜜や春光集め黄金色

118キャンディを包むセロハン山笑ふ

119山笑ふ六千尺の露天風呂

120梅一輪花瓶の中の故郷かな  

121足踏みし窯出し待てば山笑ふ

122リハビリの一歩一歩や山笑う    

123山笑う孫の乳歯見つけたり     

124道真を偲びて開く梅の花      

125咲き満ちて此の香此の色梅の花   

126補聴器に風渡る音春立ちぬ     

127ゆづりあい田浦の里の梅日和    

128外つ国にゐて待ちどほし梅便り   

129白梅の庭冴え渡り三回忌      

130ポップコーン弾けるごとく梅開き  

131猟船の賑わうあたり初茜      

132今年また開花早まる梅便り     

133離れ家に点る白梅星の影      

134蒼天や冬の桜木時を待つ      

135梅の香と一気に上へエレベーター  

136梅林に人影絶えて夜の風      

137四阿に座れば四方の山笑う     

138娘の握るおにぎり二つ山笑う    

139梅園に笑う老若あんこ餅      

140蜜蜂の花粉まみれで巣に戻る    

141麓行く巡回バスや山笑ふ      

142安曇野の堰の飛沫や山笑ふ     

143縁側で刈られし白髪山笑ふ     

144運命や働き蜂と女王蜂       

145通勤のひとあしお先春コート    

146門入れば白梅の香に迎えられ    

147捨て仔犬初めて振る尾山笑ふ    

148梅の花もの無き畑に色点じ     

149ホットティー今日か明日かと梅の花 

150東雲に星消え忘れ山笑ふ      

151LINEにて梅の咲き様尋ねけり  

152それぞれの蕾萌えそむ梅月夜    

153支笏湖の水のきらめき山笑ふ    

154莟からいつしか香る梅の里